富山県内の小学生が夏休みを利用して、イタイイタイ病の恐ろしさについて親子で学びました。

イタイイタイ病について県内の小学生が学ぶバスツアーが富山市で開かれました。

このバスツアーはイタイイタイ病の歴史を次世代につなげる目的で県が企画し、毎年夏休みの時期に行われています。

一行は最初にイタイイタイ病資料館を訪れ、神岡鉱山から流れたカドミウムが原因で全身の骨がもろくなるといった症状を知り、患者の骨のレプリカを手にして病気の恐ろしさを肌で感じていました。

参加した小学生
「こんな病気がここで昔あったなんて驚きました」「くしゃみとかで(骨が)折れたりするのが、生きるのが大変だなと思った」「もしも私が昔に(生きて)いたら私もイタイイタイ病になっていたかもしれないのでちょっと怖かったです」

イタイイタイ病の患者はこれまでに201人認定されていますが、2024年8月、1人が亡くなったことで生存する患者がゼロとなり、公害病の教訓の継承が課題となっています。

一行は原因企業の神岡鉱業やカドミウム汚染から復元された田んぼなども見て回り理解を深めました。