鹿ポストで猟師の負担軽減!持ち込まれた鹿はドッグフードに

 そこで登場したのが鹿ポストでした。中は冷蔵庫になっていて、朝晩関係なくいつでも鹿を持ち込むことができて、血抜き作業も不要。猟師たちの負担は大幅に減りました。

 (猟師)
 「24時間の受け入れだからいつでも入れられる。新鮮なものを入れられるので一番助かっていますわ」
 鹿ポストを設置したのは地元のNPO法人「カンビオ」理事長の後藤高広さん(49)。
 持ち込まれた鹿肉でドッグフードを作っています。1頭ずつ鹿の状態を確認して手作業で丁寧に解体します。

 (NPO法人「カンビオ」理事長 後藤高広さん)
 「赤身の新鮮なお肉になっています。なので高タンパク・低カロリーで非常に体にも良いです。犬は元々狼の血統がありますので、やっぱり血生臭いほうが喜びます」
 ミネラルやビタミンも豊富な鹿肉はドッグフードに最適な食材です。鹿の骨も粉砕して肉と一緒に混ぜ合わせた後に地元の野菜をブレンド。
 その後、乾燥させて形状を整え、約20時間かけてドッグフードが完成します。
 ドッグフードになるのは肉や骨だけではありません。

 (NPO法人「カンビオ」理事長 後藤高広さん)
 「これは見ての通り鹿の角です。このまま切り取って保存していまして、表面だけ洗って加工して、ワンちゃんのガムにしていますね。(Q香ばしい匂いですね?)香ばしいですよ。基本、爪や皮膚なんで。中に髄液があって、ここの部分の匂いがすることで、ワンちゃんの好奇心が非常に上がる。テンションが上がるんですよね。当然、体内に入ってもなんの問題もないよと」