太平洋戦争末期に開発された旧日本海軍の戦闘機「紫電改」をテーマにした作品などで知られる漫画家・須本壮一さんの原画展が、愛南町の「紫電改展示館」で開かれています。

「紫電改」をテーマにした須本さんの作品『紫電改343』は、海軍松山基地に展開していた部隊を描いています。

須本さんの原画展は国内で唯一、実際の機体を保管する愛南町の紫電改展示館で、平和について考えてもらおうと企画され、初日には須本さんら関係者がテープにハサミを入れ、開展を祝いました。

(漫画家・須本壮一さん)
「戦後の日本の平和の象徴である、漫画という文化で原画展を行います。原画も、紫電改も、この景色も全てを心に残していただけたら」

会場には須本さんの作品の原画およそ30点が展示されていて、中には直接、手に取り、裏側を見られる仕掛けも。

(来場者)
「すごく楽しいです。(原画に)興味があったので、見れてうれしいです」

(漫画家・須本壮一さん)
「個人の考えや思いだけでは抗えないものも、時代によってはあるのではないかと思う。そういうことを考えながら作品を見ていただけたら」

原画展は来月23日まで、愛南町の紫電改展示館で開かれ、会期中は漫画制作体験などのイベントも予定されています。