「紐を使ったマジック」を使って【動画あり】...伝えたい大事なこと
この時、マジックを始めて7年。数えきれないほどの出会いを重ね、今は多くのところで、マジックショーや講演に呼ばれるようになりました。
この日は校長会での講演会。「感謝」をテーマに自らの経験を校長先生たちに伝えます。

(金関 拓海さん)
「きょうは校長先生のみなさんにお伝えしたいのは、『誰か1人の愛とか信じる力とか』は今の子供たちにすごく重要なんじゃないかなと」
「信じてくれていると、伝わる愛情が僕自身すごく大きくて。そういう風に誰か1人に思われていたら、悲しむことがなくなってくるというか、『ほかのことはもういいや』と思ってくるんですね」

「例えばきょう、短い紐と長い紐、2本の紐を持ってきたんですけど」
「例えば人ってパッと見たときに、嫌いな人がこっちの短い紐、で好きな人がこっちの長い紐だとします【画像⑳】」

「好きな人のはいい部分がすごく見えるけど、嫌いな人のは全然見えないとか。結構僕も最近思うことがあって、やっぱり知ろうとしないと駄目だし、知っていけば好きなとこって、やっぱり増えると思うんですよね」
短い紐、長い紐、2本を結び出した金関さんです【画像㉑】。

「ここに短い紐ととちょっと長い紐と2本あるんですけど、本当に人っていうのは多分、全部一緒だと思うんですよ」
「みんなも、いいところもあれば悪いところもあれば、本当にみんな一緒だと思ってまして」
結び目をほどくと、何と2本の紐が同じ長さに!目を白黒させる校長先生たちです【画像㉒㉓】。


「さらに人っていうのはちょっと窮屈かもしれないんですけど、何かこう結ばれたりしてしまったら」
今度は結び目が取れて、2本の紐が1本になりました【画像㉔㉕】


「窮屈な結び目が取れたら、本当の意味で一つになれるんじゃないのか、というふうに思ってまして」
「この繋がりの大切さをやっぱりすごく伝えたいと思ってて、今日はお話させていただいたんですけど。以上を持ちまして、僕のお話を『結び』とさせていただきます」

(校長先生)
「感動です。きょうは校長会ですけど、若者に金関さんの生き方を伝えてあげて 元気出せよと」
「自信を持たせてあげたい、若い人たちに。『自分はダメだろう』と、そうじゃないと言ってくださると、どれだけ子供たちも明るくなるかなぁ、と」


多くの人たちを勇気づける、金関さんの言葉。もっともっと多くの人たちの力になれれば・・・金関さんは伝え続けます。

「マジシャン、元ホームレス~金関拓海・26歳~」は、6回シリーズでお送りします。【第4話】「人生間違えることがある、間違えることも大事」に続きます。
【第1話】「虐待、非行、自殺願望...人生は変えることができる」
【第2話】「革靴で顔を蹴られ...すべては“10年にわたる虐待”から始まった」