マジシャンは、元「ホームレス」その壮絶な半生

親族から受けた虐待、非行、そして自殺願望、、、壮絶な幼少期~思春期を乗り越え、今はマジシャンとして活躍する男性がいます。

岡山市出身の金関拓海さん(旧姓・現在は空先拓海さん【画像①】)、取材当時26歳でした。

【画像①】

全てに自暴自棄だった10代半ば。ホームレスとして橋の下で1年間暮らしていた時期もありました。いったいどのようにして苦境を克服し、マジシャンとしての道を歩むようになったのか。。。

「人生は変えることができる」...9月10日の「自殺予防週間」を前に、今を生きる人たちの励みになればと、6回シリーズで配信しています。

【第1話】「虐待、非行、自殺願望...人生は変えることができる」
【第2話】「革靴で顔を蹴られ...すべては“10年にわたる虐待”から始まった」

17歳 なぜ「ホームレス生活」が始まったのか

旭川の河川敷、岡北大橋のたもとです。金関さんは17歳の1年間、この場所【画像②】で1人暮らしていました。高校も2回、中退しました。

【画像②】

(金関 拓海さん)
「この辺の、こういうところ【画像③】に寝転がったりしながら、『1人になれる場所』っていうことで、心も乱れすぎて家にいたくなくて、勢いで飛び出したのがきっかけです」

【画像③】

万引き、暴走、警察に補導され...自暴自棄な毎日

―ご飯はどうしていた?

「ご飯は、万引きしてたんですよ・・・車の無免許で時速130kmで駅前の道を疾走してつかまったりとか、バイクを盗んだりして」

何度も警察に補導されました。親族から受けた、10年にもわたる虐待による心の傷。負の感情を抑えることも出来ず、ただ1人自暴自棄な日々を河原で過ごしていました(【画像④】は当時の金関さん)

【画像④】

(金関 拓海さん)
「当時考えていたことは、人に対する恨みや怒りとかばかり。もう自分の人生そのものが悪いんだと、それを作り出したのは自分だと」

「自分は生まれちゃいけなかったんだと。本当に虐待されたのが一番大きかった」

【画像⑤】