そして母は動いた「それでも拓海が好きだよ」

「でも一番彼にとって不足していたのは、『自分が愛されていたと、感じることが出来ないような時間だとか環境』だと思うので」

「学校に行ってなくても、何か悪いことに手を染めても、『それでも拓海が好きだよ』と、とにかく彼にきちんと伝えていこうということを努力したかなっていう、それだけですかね」

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親族による虐待の事実に気付いた母・圭子さん。絶望の淵の息子を救うため、動きました。

(金関 拓海さん)
「母が仕事忙しいのに、毎日僕がいるところを探して、お金とかおにぎりとか持ってきたりして、本当に体調と体のことを気にしてくれて、それがうれしくて」

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「最初は『うるせぇクソばばあ』と反抗していたんですけど、だんだん心を母に開いていくようになって、ちょっとずつ話していって」

「最後に母に『あんたが安心して帰れる家を用意したよ』と。本当に息子がこんなに暴れ狂っているのに本気でぶつかってくれて、だいぶ時間がかかって迷惑はかけたんですけど、思いが伝わったんで」

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