「自治会は入ったもん負けだと感じる」…その理由は?

自治会役員経験者
「自治会に入らなくても、ごみを捨てられ、行政サービスはもちろん受けられます。しかし自治会でやっている仕事は結局、自治会に入っていない人にも利益が及んでいて、仕事自体は自治会がやっている状況です。
今さら退会するのも角が立ちますし、自治会は今や入ったもん負けだと感じています」


以前は自治会に入らない人が少数派ということもあり、気まずさが勝ったと言いますが、最近は自治会加入を断る人も増えたことから、非加入であることに居心地の悪さを感じるシーンが少ないのではと話します。

地域のごみ収集所の中には、自治会メンバーが私有地を無償で提供している場所も少なくなく、こうした収集所の清掃や維持管理は、行政でなく自治会メンバーの担当です。

そのほか、半行政的な仕事を自治会が担っていることも多く、加入率の低下に反して、行政から背負わされる仕事は、共働きなども当たり前になる中、逆に負担が大きくなっている気がするとこぼします。

自治会役員経験者
「様々な仕事が自治会に降ってきて、責任をどんどん負わされている気がしています。自治会員が減り年寄りばかりになる中、メンバーだけで何とかするのは厳しく、そもそも行政的な仕事は行政がやってほしいというのが正直なところです」