ウリ科の果実を食い荒らすセグロウリミバエの根絶に向け14日、ヘリコプターを使い120万匹あまりの不妊虫が放たれました。
セグロウリミバエは去年3月に沖縄本島北部で見つかって以降、沖縄市やうるま市、南城市など24の市町村で確認されています。
これまで県は、繁殖能力を失わせた不妊虫を地上から放っていましたが、先月末からヘリコプターを使ってより広い範囲に不妊虫を放つことができる「航空放虫」をスタート。14日、報道各社に公開しました。

眠らせた状態の不妊虫をのせたヘリコプターは本部町上空に到着すると高度150メートルから300メートルを飛行し、約30分かけて放虫しました。
本部町上空で放たれたのは約100万匹の不妊虫で、午後には久米島町や慶良間諸島でも放虫が行われたということです。
▼病害虫防除技術センター伊禮信所長
「不妊虫の放虫を引き続き繰り返していくことになります。これから数も地域も増やすよう努力してまいります」
県は現在、週に300万から400万匹の不妊虫を生産しているということで、今後の生産状況に合わせて上空からの放虫回数を増やしていく考えです。