『あとよろしく頼みます』 ツルさんとの最後の約束
福本さんは、記憶を後世に伝える活動もしています。晩年のツルさんと交わした約束を果たすためです。

福本さん「『ツルさんまた来ます』と言って『あとよろしく頼みます』というのが、ツルさんから言われた(最後の)言葉です」
福本さん「戦争は絶対ダメです、大切な大切な命を失うだけです。ツルさんの遺志を継いで、この慰霊祭を通して戦争の悲惨さや平和の尊さ、平和でありたいということを発信していきたいと思います」
戦後80年。長良の乗組員とツルさんの記憶は次の世代へ託されます。慰霊式や福本さんの講演会には、地元の中学生たちの姿がありました。

牛深東中学校 新田菜智さん(3年)慰霊式での言葉「軍艦長良の撃沈の知らせを聞いた佐々木ツルさんは、娘のカナエさんと一緒に仏壇に手をあわせ長良と共に沈んで亡くなった348人すべての人の冥福をお祈りされたそうです」
講演会に参加した中学生「受け継がれてきたものを私たちに福本さんが受け継いで、自分たちに受け継がれたというのはとても良かったなと思いました」
講演会に参加した中学生「段々知る人が減ってきて、自分たちも伝えていかないといけないと思いました」
軍艦長良の記録を展示する記念館が、「道の駅うしぶか 海彩館」の中にあります。
沈没しつつある長良の最後の写真や亡くなった乗組員の写真など、約500点が展示されています。
