マグニチュード8クラスが起こる確率は「不明」

山下助教らの研究成果により日向灘でマグニチュード8クラスが起き得ると新たに示された日向灘地震の長期評価。
ただ、今後、マグニチュード8クラスが起こる確率は「不明」とされていて、山下助教は、過去の地震の研究を進めることが、将来の地震の発生確率を知る手がかりになると話します。

写真を拡大


(京都大学防災研究所 宮崎観測所・山下裕亮 助教)「外所の前の地震がもしわかったら、今不明ってなっている発生確率が出ると思う。昔の地震だが、研究することで、将来、そういう地震がどれくらいの確率で起こるのかっていうことを、この石碑と同じで、言い伝えるというか、引き継ぐことができるんじゃないかなとは思っている。どこまでできるかわからないが、いずれにしても、この長い時間かけて続けていかないといけない研究だとは思っている」

外所地震のことを知る手がかりとなる津波の堆積物の調査ですが、山下助教らわずか3人の研究者で進めていて、少人数のためなかなか進まないのが現状です。

マグニチュード8クラスが起きるという警告が突きつけられたということですから、想定の見直しや防災につなげるためにもぜひ、県など行政も調査に協力したほうがいいのではないかと思います。