記録的な大雨から2日、熊本県内は8日ぶりに「猛暑日」となる中、断水が続く場所があります。

今日(13日)の熊本県内は気温が午前9時の時点で30℃を超えました。

大雨で濁った水が貯水タンクに入るのを防ぐため、美里町では一部の浄水場で取水を止め、8地区670戸で断水が続いています。

町は昨日(12日)から町内4か所に給水所を設置していて、今日(13日)も朝から水を求める住民が集まりました。

美里町民「飲み水もないので、ここに頼るしかない。不便ですトイレが」

断水が続く畝野地区で一人暮らしをする西田誠子さんは、今回の大雨に備えて鍋やペットボトルに水を貯め食事用の水は確保していました。それでも・・・

美里町民「これ蛇口なんですけど、全然出ません」

風呂やトイレに使う生活用水には限りがあり、不便を強いられています。

美里町民「洗濯出来ない、お風呂も入れない、トイレもいけない、台所もこんな感じ、何もかも出来ないですよね。洗えない、汚い、こういうの大嫌いなのに」

こんな時、頼りにしたい温泉施設にも大雨で裏山から濁流が流れ込み、露天風呂やサウナが被害を受けました。

道の駅 美里「佐俣の湯」渡辺健朗支配人「風呂場から床と洗い場に行く半分くらいまで土砂に埋まってしまった」

昨日(12日)まで臨時休業していましたが、土砂の撤去や清掃が終わったことから、今日(13日)、営業を再開しました。

道の駅 美里「佐俣の湯」渡辺健朗支配人「水が出なくて風呂に入れないとか困っている時に、本来営業して手伝いたかったが、気持ち良く入って、あすから頑張れるようにリフレッシュして頂ければ」

早速、再開を待っていた人たちや後片付けを終えた人が、利用していました。

利用客「風が冷たくてこんなにいいところないですよ。知り合いの家の泥履けを手伝った。疲れが取れます。特に作業した後だから」

美里町は、12日夜から貯水タンクへの送水を再開していて、13日中の復旧を目指しています。