Q.最近、SNSなどで熱中症になると「脳がゆで卵状態になる」と話題になっています。本当でしょうか?
「はい。脳はたんぱく質で構成されているため、卵と同様に熱で変性してしまいます。具体的には、中枢温が41℃を越えるとたんぱく変性が起こりだし、神経細胞機能が低下します。42℃を越えると不可逆的な変性を生じるため、命に関わります。また、生存しても後遺症のリスクが高いです。
42℃が30分続くと熱変性が顕著となりますが、乳幼児と高齢者はもっと短時間で重症化します。」

Q.改めて、熱中症が疑われる場合、どのように対処すればよいでしょうか?
「熱中症を疑ったら、早い段階で冷所で休み、しっかりと水分摂取をすることが重要です。
特に乳幼児と高齢者は注意が必要で、熱中症の症状が出てからでは処置が遅い場合がありますので、早め早めの休息と水分摂取を行いましょう。」