見えないところで起こる「夏型結露」

壁紙のフチに、今までになかった黒ずみはありませんか?
この黒ずみ、実は「夏型結露」の影響で出来た「カビ」かもしれません。
「夏型結露」とはどういうものなのでしょうか?
冬の結露は、寒い外気と温かい部屋にはさまれたガラスに水蒸気がつくことで窓ガラスなどに起きます。
夏は、部屋の中が涼しく外は暑い環境です。しかも夏は空気中の水分量が冬の4倍になっています。エアコンの冷気で冷えた壁の中、見えないところで結露が起こるのです。

外壁と内壁の間には、強度を高める合板と、断熱材、防湿層があります。
結露は、涼しい空気に面した内壁の内部の防湿層に付きます。その結露を断熱材がスポンジのように吸い込み、放置することでカビが発生してしまいます。

実際、築10年のお宅のケースでは、床に黒いシミ(カビ)に気づいて壁を剥がしたところ、壁の中の結露が垂れてきたことが原因だと分かりました。
家屋工事を請け負う「神清」常務取締役の神谷昭範氏によると、断熱材を絞ると水分が滴るほどだったということです。断熱材に面した木材が腐ってしまうと、大がかりな内装工事が必要となることもあります。
「カビ取りマイスター」代表 三好孝典氏:
建物の構造上なかなか防ぐのは難しいんですけど、やっぱり換気していただく。
できればお風呂場の「24時間換気」を回して部屋のドアを開けて、部屋の換気口も開けて空気をちょっとでも流す。
少しでも家の中に空気の流れを作るとマシになります。
上下左右に動くサーキュレーターも、部屋の中の空気を循環させてくれるのですごくおすすめです。

壁の中のカビを見抜くサインです。
▼壁や天井に黒ずみや変色
▼コンセント周りがカビ臭い
コンセントは壁をくり抜いているので、内側からの臭いが出てくる可能性があるそうです。














