甲佐町では、土砂崩れや冠水の影響で車が通行できず、一部の地区が孤立状態になっていて、道路の復旧作業が続いています。

記者「午前8時半の甲佐町です。こちらの県道には、大量の土砂と竹が流れ込んでいて、車での通行ができません」
道路一面に流れ込んだ土砂や草木。

上空から見ると、大きく山肌が崩れ、大量の土砂が道路に流れ出ていることがわかります。
今日(12日)は生活道路の復旧を目指して、町内すべての建設会社が土砂などの片付け作業にあたりました。さらに奥へ進んでいくと…
記者「甲佐町宮内です。道路が完全に陥没しています。その先の集落は現在、孤立状態です。甲佐町宮内へ続くこちらの道路でも土砂崩れが起きています」

甲佐町宮内に続く道路では、複数箇所で土砂崩れが起き、現在、車が通行できません。そのため、孤立した宮内地区。地区に知人が住むという男性は、心配そうに作業の様子を見ていました。

宮内地区に知人がいる町民「びっくりですね。何年か前の水害の時もこんなにはならなかった。知人から当分、来られないという電話があった、その人たちが大変ですよね」
土砂崩れの現場から徒歩で約15分の宮内地区には、27世帯・約30人が生活しています。
宮内に住む 園田豊さん(78)「いまは通れた?」
記者「歩いてきました」
宮内に住む 園田豊さん(78)「そうだろ。深夜だったからどのくらい雨が降ったのか、音はとてもひどかった。これからどうしようか」
宮内に住む 花園敏郎さん(72)「家の近くが浸水したとか倒壊したとかはなかった。まずは生活道路だけでも先に復旧してもらえると」
町は、孤立している地区の住民には、水や食料を届けることにしていますが、道路復旧のめどは立っていないということです。














