30代の夢は“教師”か“店を持つこと” 選択したのは…

佐々木友紀さん
「兄がいて、いろんなものを買ってくるわけです。僕の知らないカルチャーのものとか尖った雑誌とかいっぱい入ってきて『なんじゃこりゃ』みたいな。今思うと、すごくありがたかったなって。いろんなものを知ることができた気がしますね」

雑誌で知ったいわゆるサブカルチャーの映画や音楽に興味を持った。英文学を学んでいた大学生の頃は映画監督にも興味を持ち、ミニシアターや隠れた名作映画などを見に映画館へ通っていた。

佐々木友紀さん
「映画監督になりたいとか、映画関係の仕事をしたいみたいなと思いつつ、有名な先生とかいろんな人に出会って、映画の仕事ができそうでもあったんですけど…」
大学卒業後も、フリーターとして造船所などで働きながら、映画づくりの機会をうかがっていたが、20代は知識を蓄える時期だったという。

佐々木友紀さん
「働こうっていう気持ちがあるなら、その前にめちゃくちゃ勉強しておきたいという気持ちがあって、気のすむまでやらないでそのまま死んだら後悔するので、いろんなことをある程度わかっておきたいと思った」

30代になった頃、考えていたのは“教師”と“店を持つ”という2つの夢だった。英語が得意だったこともあり、東京から青森にUターンして高校の英語教師を務めた。

しかし、生徒を指導しているうちに、店を持つという夢も叶えたくなり、再び東京へ。