ガイドライン改訂で何がどう変わる?

目指しているのは、安全と社会活動の両立。臨時情報が発表された場合、イベントなどについては「適切な防災対応を実施したうえで、できる限り継続することが望ましい」と明記しました。

去年、臨時情報の発表を受けて一時、海水浴場を閉鎖した三重県南部・紀北町では。

(古里観光協会 垣内丈晴副会長)
「本当に混乱した」

去年は対応が分からず念のため閉鎖したといい、目安ができたことを前向きに受け止めています。

(古里観光協会 垣内副会長)
「ある程度、自分たちが判断できる形がとれるとありがたい。商売もしながらできる」

一方、三重県熊野市で準備が進む恒例の花火大会の関係者には戸惑いが。

大輪の花火が海を照らす熊野大花火大会。去年は臨時情報の呼びかけ終了直後のため、避難経路の標識を新たに設置したうえ、避難場所を示した地図を初めて配布するなどの対策をとって開催しました。

新しいガイドラインでは「継続が望ましい」としたものの、個別具体的な防災対応が記されているわけではありません。

(熊野大花火大会 実行委員長・中平孝之さん)
「役人的なことだと思う。自分たちの責任逃れで作ったものにすぎない。運営側の気持ちをもう少し考えてほしい」