火ダネ③不動産 一体いくらなのか?指標さまざま
火種の3つ目が「不動産価値」です。不動産と現金を残す人が多く、これを兄弟で分ける場合、不動産の価値によって分け方が変わるからです。例えば、遺産として「家+現金2000万円」があり、そこに住み続ける兄と、住まない妹の2人で分けるとします。
▼家の価値が1000万円
兄:家プラス500万円 妹:1500万円
▼家の価値が2000万円
兄:家のみ 妹:2000万円
▼家の価値が3000万円
兄:家マイナス500万円 妹:2500万円
つまり、家の価値が低いと兄がトクをして、家の価値が高いと妹がトクをするのです。相続する不動産価値をはかる指標は、「相続税評価額」「固定資産税評価額」「公示価格」など様々あり、これが揉める原因となります。
このケースでも、やはり遺言書が役立ちます。多少はお金がかかりますが、不動産鑑定士に依頼する方法もあるということです。