11日、宮城県蔵王町の東北自動車道で乗用車が中央分離帯に衝突して炎上し、乗っていた親子3人が軽いけがをしました。タイヤがパンクし、ハンドルをとられたことが原因とみられています。タイヤがパンクした場合の対応や事前の備えについてJAF=日本自動車連盟に聞きました。

高速道路の路肩に止まった乗用車が真っ赤な炎に包まれています。11日午前10時10分頃、蔵王町平沢の東北道下り線で乗用車が中央分離帯に衝突しエンジンから火が出ました。乗用車に乗っていた40代の夫婦と14歳の娘の親子3人が打撲などの軽いけがをしました。警察によりますと運転中にタイヤがパンクし、ハンドルをとられたとみられています。

このように高速道路を走行中にタイヤがパンクした場合の対応について、JAF宮城支部は「まずは減速してから路肩に停車するよう」呼びかけます。

JAF宮城支部広報担当 佐藤陽さん:
「急にブレーキを踏むとさらにコントロールを失ってしまうので後方の安全を確認してゆっくり減速をしていくことが大事。非常時なのでハザード(ランプ)をつけて路肩に寄せていただきたい」
また、車間距離をとって万が一に備えることも重要です。

JAF宮城支部広報担当 佐藤陽:
「時速100キロで走っている場合、大体100メートル程度、前の車と距離をとって走行していただければ突然トラブルが発生しても前方の車に追突しないで済む」
一方で、いち早くパンクしていることに気付くことが事故防止につながります。異物などを踏んだ場合はすぐに停車して点検し、走行中でも音に異変を感じとることが大切です。

JAF宮城支部広報担当 佐藤陽さん:
「バキバキとか、ロードノイズという走行する音がゴワゴワとか音の変化を感じられる場合がある」

お盆期間中、久々に長距離運転をする場合などには改めて入念な点検をしてから車に乗ってほしいと注意を呼びかけます。
JAF宮城支部広報担当 佐藤陽さん:
「空気圧、タイヤの状態、溝、ひび割れなどの部分も点検してから走行することがドライバーには求められる」