警察官を装った特殊詐欺の被害が全国的に増えています。6月、宮城在住のお笑い芸人のもとにも1本の電話がかかってきました。地元警察のポスターに起用され、「ストップ特殊詐欺」を呼びかけていましたが、それでも危うく騙されそうになったといいます。いったいどのような手口だったのでしょうか。

バクコメ 秀作さん:
「末尾が110なんですよね。やっぱり信じちゃうんですかね。どういうことですかねって心配が上回っちゃって」

こう語るのは、宮城県住みます芸人のバクコメ・秀作さんです。今年6月、携帯電話に大阪府警の警察官を名乗る男から電話がありました。知らない番号でしたが、仕事で登録のない番号から着信が入ることも多く、電話に出たといいます。

【取材に基づく再現】
警察官名乗る男:「大阪府警です。池田秀作さんですよね」
バクコメ・秀作さん:「はい」
警察官名乗る男:「出頭要請のハガキは届いていますか」
バクコメ・秀作さん:「届いていません。なんのことですか?」
警察官名乗る男:「出頭できない場合、逮捕になります」

さらに警察官を名乗る男は、電話で「大阪で逮捕された容疑者を調べていたら秀作さんの銀行口座が犯罪に利用されていた」などと話したということです。警察官を名乗る特殊詐欺の典型的な手口でしたが、秀作さんは、この話を信じそうになったといいます。いったいなぜ?