経済効果1億円以上 市が立ち上げた取り組み「ラーメン課」

出水キャスター:
今回注目したのは、山形県・南陽市の「ラーメン課」を立ち上げた取り組みです。実は、ラーメン店舗数の“全国1位”は山形県なんです。そして、南陽市の店舗数は県平均の約5倍もあります。

南陽市は「からみそラーメン」が有名です。他にも、1杯590円でしょうゆベースの「中華めん」や「げそ天ラーメン」、耳馴染みのない「カレーラーメン」といった、たくさんの種類のラーメンがあります。

南陽市の担当者によると、南陽市のラーメン店は「それっていうのがない」のが“売り”だそうです。

2016年、強みを活かしてプロジェクト名「ラーメン課」を設置しました。具体的には、2018年から市内の約40店舗のラーメン店を全て回ると景品がもらえるという「カードラリー」を実施しています。

2023年にはインバウンド向けに「ラーメン作り体験」を実施しました。このような取り組みで、これまでのべ約2万7000人が訪問しています。経済効果は1億7000万円だそうです。

ご当地ラーメンは約200種類あるらしいですが、このように1つのメニューが広がるのは、世界的に見ても珍しいのではないでしょうか。

パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
先ほどラーメン店市場が7900億円という話がありましたが、10年前と比べて1.6倍です。いかに伸びているかがわかります。

ラーメンがどうしてこんなに人気かというと、自分の好みなどに合わせられるからだと思います。スープや麺を変えるだけでも違いますし、もちろん具材もそうでしょう。あと、日本特有なのはラーメンは温かいだけではなく、冷やでもできます。

世界で一番工夫が多いのがパスタなんだそうです。パスタ、次にピザ、カレーでその次がラーメンなんだそうです。やはりここまで種類があるのは、一生かけても全部食べられないという、飽きがこないというのが一番いいんでしょうね。新しい発見が毎回あるということが楽しみの一つなんじゃないでしょうか。