デジタル遺産トラブルを防ぐには

まずスマホのロック解除の暗証番号や、利用しているサービスのIDやパスワードを紙に書いて残し、家族だけに場所を伝えます。
パスワードそのものではなく、例えば「〇〇記念日」など、家族にしか分からないキーワードなどで残しておくことで情報の流出を防ぐ工夫をしましょう。
エンディングノートなどを活用して、自分の死後、遺族が困らないように準備しておくこと
が重要です。

恵俊彰:
やらなきゃいけないのは親側ですね、これはね。

税理士 橘 慶太氏:
家族でもパスワードを教えたくないという方もたくさんいらっしゃるので、その場合は紙にパスワードを書いた上で修正テープで隠しておいて、自分が死んでしまった後にスクラッチみたいに削って出てくる形で残すのもおすすめです。

「相続」「お金」の話、どう切り出す?

コメンテーター 井上咲楽:
これ、どうやって家族に話せばいいのかなと思いますね。

税理士 橘 慶太氏:
やはり子どもの立場から、親に対して相続の話はなかなかしづらいんですよね。
私のおすすめとしては、いきなり相続の話をするのではなくて、お父様、お母様が介護が必要になってしまったときの話をしましょうというのをきっかけにする。
「最近何か困ったことはない?」とか、「病気になったときのために実家のことなど話しておこう」とか、近況の話題から始めて、徐々に本題に進めていくのがスムーズです。

恵俊彰:
家族が集まるいい機会ですから、皆さんお話をしてください。

(ひるおび 2025年8月6日放送より)
==========
<プロフィール>
税理士 橘 慶太氏
円満相続税理士法人代表
著書『ぶっちゃけ相続』(ダイヤモンド社)