陸軍造兵廠跡地に建てられた「平和のまちミュージアム」

RKB 田中康徳 記者
「原爆の投下目標地点だった兵器工場の跡地にはミュージアムが建ち、平和の尊さを発信しています」

かつての陸軍造兵廠跡地に建てられた「平和のまちミュージアム」

風化しつつある戦争の記憶を繋いでいくために3年前開館しました。

平和のまちミュージアム 学芸員 小倉徳彦さん
「小倉は明治時代から陸軍の部隊が置かれた街で、昭和8年に陸軍造兵廠小倉工廠、のちの小倉陸軍造兵廠が小倉に設置されという経緯があります。軍隊と関わりの深い街・軍都として発展してきました」

かつて第十二師団司令部が置かれていた小倉は東京から兵器工場を誘致し軍都として発展した歴史があります。

平和のまちミュージアム 学芸員 小倉徳彦さん
「米軍は原子爆弾の効果を測定するという目的がありましたので、その目的にかなう都市を選んでいました。条件として、重要な軍事目標がある、それに付随して近くに市街地がある、あるいは平地がある程度広がっている。その結果、小倉は非常に有力な原爆の投下候補地として選定されていくことになります」