最低賃金6%引き上げも「2020年代全国平均1500円」という目標は…
厚生労働省の審議会で決まった最低賃金の引き上げ目安。

6%という上げ幅は、第2次オイルショックによる物価高があった時以来、実に44年ぶりの大きさです。ここ30年では、1%を切る年もありました。新型コロナの影響で2020年度は落ち込んでいましたが、この3年で急激に引き上げられ、ついに6%に到達しました。

これによって、最低賃金の全国平均は1時間あたり1118円となりました。最も高い東京では1226円、最も低い秋田でも1015円となり、すべての都道府県で初めて1000円台に乗りました。
ただ、石破政権が掲げている「2020年代に全国平均1500円」という目標を達成するためには、毎年平均7.3%ずつ上げていく必要があるので、6%では届きません。