床上浸水の被害があった霧島市隼人町の病院では現在も断水が続いていて入院患者などに影響が出ています。

床上浸水の被害を受けたのは霧島市隼人町姫城にある隼人温泉病院です。足首の上あたりまで院内が水に浸かっています。

(記者)「浸水被害から1日が経って病院内の水と泥は取り除かれている」

病院では8日、臨時休診にして医師や看護師、職員が総出で排水作業をし、9日から通常通りの診療を行っています。隼人温泉病院は内科や外科など6つの診療科があり、現在125人が入院しています。

8日の大雨で院内にはおよそ20センチの床上浸水がありましたが入院患者は建物2階に避難して無事でした。しかし、浸水による漏電のおそれがあるため現在もCTを使うことができず、診察に影響が出ています。

入院患者の入浴には温泉水が使われていますが水をくみ上げるためのポンプが浸水によって故障し、交換が必要な状況です。さらに断水が続いていることから備蓄していたおよそ800リットルの水をトイレに使ったり洗い物を減らすため入院患者の食事を紙の食器で提供したりしています。

(医療法人松城会 有島純一郎事務長)「8・6水害のときもここまでではなかった。水の補充が最優先」