札幌市で生まれ育ったアイヌの女子高校生。

過去に、心無い言葉をかけられたことから、学校でアイヌだと打ち明けることができませんでした。

そんな彼女が特別授業を開くことを決めました。

札幌南高校定時制4年 新谷菜々さん(18)
「みなさん、イランカラプテ!」


7月、札幌南高校で行われた、アイヌの文化や伝統などを伝える特別授業。

札幌南高校定時制4年 新谷菜々さん
「平成21(2009)年にはユネスコ無形文化遺産にも登録され、アイヌ古式舞踊は世界の代表的な1つとして認められている」


講師は、定時制4年の新谷菜々さん。

札幌市で生まれ育ったアイヌです。

新谷菜々さん
「アイヌ民族を好きになって欲しかったから。北海道の先住民族として、今も生き続けてるんだよと」


小学校4年の時、同級生が菜々さんの兄弟がアイヌ民族だと知り、彼女に心無い言葉を投げたといいます。

新谷菜々さん
「『うわっキモ』とか『近寄ってくるな』っていう話をされたり、陰で言われていたりしていて…」

嫌がらせを受けたことは、母親に言えませんでした。