宮城県石巻市の牡鹿半島にある市立病院が、入院患者の減少などを受け、2026年4月から診療所に移行することになりました。市は、これまで通り医療サービスの充実に努めると説明しています。

7日は、住民説明会が開かれ、牡鹿地区の約30人が参加し、石巻市の担当者が、医療態勢の見直しについて説明しました。

それによりますと、人口減少や高齢化から、2021年度以降の病床利用率は41%にとどまり、25床あるベッドのうち11床しか使われていない計算です。このため、コスト削減を目指し15床に減らす方針です。

医療法では、病床数が20床未満になると、病院ではなく診療所に移行となります。

市の担当者は、訪問診療や処方薬の配達などを新たに実施するなどし、医療サービスの充実に努めると説明し理解を求めました。
住民:
「若い人たちがだんだんいなくなって、残るのは高齢者ばかり。病院がなくなったら大変と思っていた」
「なんら以前とは変わりないようで安心した」

牡鹿病院は、外来患者の減少もあって2年前から赤字経営に転じています。診療所への移行は、2026年4月からとなる予定です。