阪神・淡路大震災の被災地、兵庫県神戸市の中高生たちが、東日本大震災で被災した宮城県東松島市を訪ねました。
被災者から当時の体験を聞き避難所の運営など災害に関する知識を学ぶ防災学習を行なっています。

7日から宮城県東松島市を訪れているのは、兵庫県立舞子高校の生徒など神戸市の中高生48人です。

生徒たちは7つのグループに分かれて、東日本大震災で家族を亡くした人や、避難生活を経験した人から当時の苦労などを聞きました。

大川小で長女を亡くした 平塚真一郎さん:
「なぜいま自分がこうしていられるか。あの時寄り添ってくれた人たちがいた。それが支えになっていまがある」

避難所生活を経験 雁部那由多さん:
「(同級生が)アレルギーがあるから、これ食べられませんという情報は、避難所の中では共有していた。ただ、支援物資でアレルギーなのでこれなしでということは出来なかった」

兵庫県では阪神・淡路大震災を教訓に、災害に関する知識を広く学ぶ「防災ジュニアリーダー」の育成に力を入れています。

生徒たちは、このリーダー育成事業の一環で、2泊3日のプログラムに参加したもので、7日は、震災遺構の見学や被災者との交流を行なっています。

神戸の高校生:
「(避難所では)マニュアル通りに進まないことも多くあり、その場その場で対応して考えて行動しなければならない」
「大きいことではなく、自分ができそうな小さいことを考えて、それを積み重ねていけたら」

生徒たちは、9日に避難所運営を学ぶ研修などを行なった後、神戸に戻るということです。