外出して日常生活送ることが難しい現状…「骨髄移植」を希望することに

(国立がん研究センター・造血幹細胞移植科 福田隆浩医師)
「免疫抑制療法が開発されて、(骨髄)移植なしで回復される人も増えてきているんですけれども、特に若い人や小さい子はずっと免疫抑制剤を飲み続けないといけないということを考えると、いいドナーさんがいれば骨髄移植などで治療を終わらせる」

(謙智君の父 田中浩章さん)
「最終的にドナー提供するという意思表示に関しても、ご家族の同意がないと提供者になれないルールもあるので、(ドナーが)見つかったタイミングから(提供まで)3か月はかかると思ってくださいと言われている状況ですね。なので、その間の3か月は病室で提供いただくまでの日々を待つことになると思います」
「HLAが合わない」など移植までに多くの“関門”

(名古屋第一赤十字病院 吉田奈央医師)
「移植に至るまでに患者さん側の問題だったりドナーさん側の問題だったり、とてもたくさんの“関門”がありますね。特にこのコロナ禍においては、患者さんがコロナに感染してしばらく移植ができないとか、実際に移植を延期した患者さんもいらっしゃいます。ドナーさん側も、登録して選ばれてからも健康に気をつけないといけないです」
謙智君の場合、ドナー候補となる人が11人見つかりましたが、最終的に提供に至りませんでした。