お馴染みのお菓子やアイスの“プレミアムバージョン”が人気です。中には、定番の“6倍以上の価格”でも爆売れしている商品も。

定番より“価格6倍超”の「ルマンド」

「ルマンド4000円くらい買った。ちょっと贅沢したいなって」
「ルマンドのプレミアム。普段食べている物とどれくらい違うか、その差が楽しみ」

お菓子メーカーのアンテナショップが揃う『東京おかしランド』(東京駅)で多くの人が手に取っていたのが、1974年に発売され今なお愛されるクレープクッキー、「ルマンド」(ブルボン)の“プレミアムバージョン”です。

生地をワンランク上のカカオ香るチョコクリームで包んだ「ショコラベリールマンド」と、甘酸っぱいストロベリークリームで包んだ「ベリーベリールマンド」。
どちらもフリーズドライの苺がトッピングされています。

THE TIME,マーケティング部 西堀文部員:
「ドライストロベリーが結構酸味があって、“甘さ控えめの大人なお菓子”

通常のルマンドは、12本入りで205円前後(想定小売価格)ですが、2種類を詰め合わせた「プレミアム ルマンドアソート」は8本で1280円です。

季節限定やクリーム3.5倍

“プチ贅沢”な商品はスーパーにも並んでいます。

ロッテの「ガーナ板チョコレート」(226円※想定小売価格)からは、春夏限定フレーバーのプレミアムバージョンが登場。

シチリア産レモンを使用したショコラとブラックチョコレートを2層にした「プレミアムガーナ ショコラカレ<華やぐシチリアレモン>」(367円前後※想定小売価格)など、“贅沢風味のチョコ”が人気となっています。

さらにお馴染みのチョコパイがプレミアムになった「生チョコパイ」は、通常のものと比べ“クリームの量が3.5倍”で、しっとり感もアップ。
通常1個当たり70円ほどですが、生チョコパイは1個200円(想定小売価格)です。

「プチ贅沢お菓子」なぜ増加?

お菓子が続々と「プチ贅沢な進化」を遂げている背景には何があるのでしょうか?

『菓子食品新聞』河部久寛編集長:
「非常に厳しい価格競争があり、“数が少なくともしっかり利益が取れる”プチ贅沢アイテムが求められてきた。高くしただけでは誰も買ってくれないので、それに見合う価値をしっかりと付加していく」