平和利用と兵器化:ドローンが問いかける未来

ただ、これだけ厳しい環境下でも精密に行動できるだけに、イランでは核物理学者の自宅をイスラエルが爆撃し、家族もろとも殺害するということも可能になっています。ミサイルなどに比べて価格が安いため、テロリストなども使えるということで、非人道的なことにも広く使われていることは懸念すべき事態です。

戦争で使うのですから規制も何もあったものではありませんが、音楽用語から発生したドローンの平和利用については考えていかなければなりませんね。

◎山本修司

1962年大分県別府市出身。86年に毎日新聞入社。東京本社社会部長・西部本社編集局長を経て、19年にはオリンピック・パラリンピック室長に就任。22年から西部本社代表、24年から毎日新聞出版・代表取締役社長。