367試合の偉業を支えた"親への感謝"と「へたくそな右足」

上尾野辺選手のキャリアを語る上で欠かせないのが、昨シーズン達成した国内リーグ戦通算367試合という出場記録です。女子選手にとって、膝などの大怪我はサッカー人生を大きく左右するもの。しかし彼女は大きな離脱なく、この驚異的な記録を打ち立ててきました。

通算350試合出場を達成した後、ホームデンカビッグスワンで(提供 アルビレックス新潟レディース)

その秘訣を尋ねると「それが結構、取材の方に聞かれるんですけど、何もなくて」と意外な答えが返ってきました。

特別なケアや食事制限があったわけではなく、「しっかり休んで、しっかり食べて」というシンプルな生活が基本だったといいます。「親に感謝です」という言葉に、生まれ持った丈夫な体への感謝の気持ちが込められていました。