悲惨な記憶を風化させない

1945年6月29日。真夜中の岡山市街地が突如、戦火に包まれました。1700人以上の命が奪われた岡山空襲です。

その悲惨な記憶を風化させないようにと、2012年に作られたのが岡山空襲展示室ですが、課題もありました。
(平和推進岡山市民協議会 下市このみ副理事長)
「空襲展示室があることも知らない市民が多い。そこに(職員が)誰もいないわけです。どうにかして市民にまずは空襲展示室を知ってもらおうと」
企画展の開催時など以外は常駐の職員がいないため、大人数の見学の受け入れも困難な状況だといいます。そんな中、去年始まったのが、市民団体などによるボランティアガイド養成講座。ガイド1期生となったのは市民団体のメンバーです。1年かけて空襲について学び、先月、13人がガイドとしてデビュー。今年の受講生たちに展示室を案内しました。

(高校生)
「自分たちで見るだけよりも深く知れたり、実際、話を聞いたほうが気持ちがこもっているから「戦争はダメなんだな」と実感しやすくてよかった」