猛暑と少雨は、農作物にも影響を及ぼしています。青森県田子町では、畑のニンジンが水不足で、まいた種のおよそ半分が発芽せず、「肥料代と種代がまるまる無駄」と収穫量の減少で、数百万円の損失を見込んでいます。

田子町でニンニクをはじめとした野菜を栽培する農家の澤頭侑孝さんです。

この猛暑で、『ニンジン畑』に“異変”が起きています。

市川麻耶 キャスター
「こちらの畑の土を触ってみますと、このようにサラサラとしていて、水をほとんど含んでいない、砂のようになっています。例年ですと、この時期ニンジンの種が発芽して3cmほどまで成長している頃だといいますが、今はほとんど発芽していません」

この畑では、7月14日に約10万粒のニンジンの種をまきました。

農家 澤頭侑孝さん
「これが種です。『コーティング種子』といって種をくるんでいるものですが、これが、まくと水分を吸って割れて、種から根が出て発芽するが、まいた状態のまま。水分がなくて、そもそも発芽する段階までいけない状態。カリフォルニアとか砂漠地帯の感じですよね。かろうじて草は見えていますけれども…」

田子町周辺の観測地点である、三戸の7月の1か月の降水量は、平年の1割程度のわずか22ミリとなっています。この影響で、4ヘクタールのニンジン畑のうち発芽したのはわずか1ヘクタール。2ヘクタールは発芽せず、残りの1ヘクタールは種をまける状態ですらありません。

農家 澤頭侑孝さん
「発芽しないことにはニンジンがなる見込みはないので、あきらめるしかない…。肥料代と種代がまるまる無駄になる…」

Q.見込んでいた利益も考えると?
「それはもう何百万の損失になります。他の畑もだめなので」

また、8月中旬に収穫のピークを迎える『ピーマン』にも影響が及んでいます。

農家 澤頭侑孝さん
「ピーマンの下の部分が腐ってきたり、実が軟弱になって腐ってくるという症状が出てくるので、水が不足して肥料が吸えない状態」

野菜の先端が黒く変色する「尻腐れ」という障害が多く見られています。

農家 澤頭侑孝さん
「1か所腐っていると、ここからどんどん腐っていってしまうので、これはもう廃棄になります」

ピーマンの出荷量は、すでに前の年と比べて1割ほど減少する見込みです。明日5日は雨が降る予報ですが、農家にとっては気をもむ日々が続きます。