冠婚葬祭用の細工かまぼこなどで知られる富山県の新湊かまぼこなど2社が、裁判所から破産手続きの開始決定を受けました。負債総額は3億2400万円に上ります。

帝国データバンクによりますと、富山地裁高岡支部から8月1日に破産手続きの開始決定を受けたのは、富山県射水市の新湊かまぼこと夢テラス海王です。
新湊かまぼこは1940年に創業したかまぼこなどの製造業者で、2011年の売上高は約4億円を計上していました。
しかし、社会情勢の変化により主力製品だった冠婚葬祭向け商品の需要が減少し、2020年には債務超過に陥りました。
2024年の売上高は約8500万円に落ち込んでいたうえ、ことしに入ってからはホタルイカの不漁により加工品の受注が大幅に減少。資金繰りがひっ迫し、業務改善の見通しが立たなくなったということです。
夢テラス海王は1989年に設立した新湊かまぼこの小売り部門で負債は2社合わせて約3億2400万円です。