コメにカメムシで出荷できず…渇水に猛暑で“コメ騒動”の長期化も

そして猛暑は、“コメ騒動”を長期化させる危険性もはらんでいます。
“コメどころ”新潟県の田んぼ。本来、青々としているはずの稲が茶色くなっていました。

コメ農家 高岡一雄さん
「いや本当、見るたびに涙が出ますよ」
猛暑に加え、渇水の影響で稲穂が出る前に立ち枯れ状態になっているのです。
コメ農家 高岡さん
「いま大事な時期だけど、穂を出しませんよ」
ーー穂が出る前にこうなるとどうなる?
「収穫ゼロ」
新潟を含む北陸4県の7月の降水量は平年のわずか8%と、深刻な渇水状態となっているのです。

猛暑による異変は関東でも…千葉県で早場米を生産する多田さんを8月1日(金)に取材しました。
6日から稲刈りを始める予定ですが。
稲穂に吸いついているイネカメムシ…黒っぽい部分はカメムシに吸われた跡です。

コメ農家 多田正吾さん
「穂が出たときにミルク状の時に吸われちゃうから。黒くなっちゃうんですよ。今年は暑さのせいでしょうか、カメムシが多いです」
イネカメムシは高温下で成長が早く、増えやすいといわれています。被害を受けたコメは出荷できないため、収量が減ることになります。

そもそも、今回のコメ騒動も、2年前の猛暑によってコメが白く濁ったりカメムシ被害が多発したりして、出荷できるコメが少なくなったことが背景にあります。
コメ農家 多田さん
「もう本当に売れない米が多くなってしまう。(品質の良い)1等米の確率が下がるんじゃないかと」
史上最も暑い夏。日本の食に影響が広がっています。














