のんさんと片渕須直監督が、 映画『この世界の片隅に』のリバイバル上映を記念した舞台挨拶に登壇しました。

『この世界の片隅に』は、2016年に公開された、戦時下の広島・呉を舞台にした作品。今回のリバイバル上映では、初公開時の63館を超えた全国88館での上映が決定しています。
のんさんは、“私の中でも特別な作品。役者をやっていく人生の中で、欠かせない作品です。なので、こうやってずっとたくさんの方に見続けていただける作品だっていうことが心から嬉しいです”と、観客を眺めつつ、しみじみ。

片渕監督も、“公開当時、かなりのロングランだったので、各地の劇場で何百回と舞台挨拶させていただいた。(今回は)久しぶりに、のんちゃんがいての舞台挨拶。あの日の延長を生きているような気がします”と、懐かしんでいました。

また、のんさんは、“戦時下の日本で起きていた出来事を直接体験した方にお話しを聞く機会というのが少なくなってきている中、「こういう生活があったのかもしれない」と想像することができる。想像していくと、自分の生活の中にある幸せを感じることができると思う。それを尊く思えるような作品になっていたらいいな”と、作品への想いを語りました。

イベントでは、のんさんが演じた「北條すず」に向けての質問が飛ぶ一幕も。のんさんは、「公開から9年。あれからどのように暮らしていますか?」という質問に、“子どもが大きくなって、言うこと聞かなくて大変です。(子どもは)16歳。9年も経つと、ものを言うようになりました”と、役になりきって回答。ただ、作中では広島弁を喋る役だったこともあり、片渕監督から“あっ、すずさん標準語じゃないですか”と、指摘されると、のんさんは、“テレビは見てるので、標準語を覚えました!”と、笑顔で弁解。

役から抜けて「のん」に戻る際には、“ほいじゃあね〜”と、ホンワカした挨拶で切り替え、会場を和ませていました。
【担当:芸能情報ステーション】