スキャン漏れに気づいても申告しない場合は罪になる可能性

南波キャスター:
東京・港区にある、AIレジを開発している企業「アースアイズ」に取材してきました。

AIレジでは、独自のAI画像の認識技術「セルフレジeye」によって、商品を持っている手を認識します。商品がスキャンされないままレジを通過、つまりスキャンミスがあると、アラートが表示されます。

アースアイズ経営企画室の竹之下新一郎室長は「不正・スキャン漏れが起きそうになった時に、それをお客様にお知らせすることによって、不正をあらかじめ防ぐということが我々の仕組みの主旨となっています」と話していました。

どう不正・スキャン漏れを防ぐのか、私も実践してみました。商品のバーコードを指で隠した状態でスキャナーの前を通すと、画面に大きく、赤い枠でわかりやすく「再度登録を行ってください」と警告が出ます。

また、商品を機械の前に置いて、すぐにさっと手で持っていこうとしても警告が出ました。

この機械に関しては万引きを防ぐことはもちろん、「商品をレジに通したつもりなのに、うっかりスキャンできていなかった」ということを防ぎたい狙いもあるようです。

【セルフレジ万引き 問われる罪】
(レイ法律事務所・元検事 西山晴基 弁護士による)

▼「空スキャン」「もやしパス」など故意の万引きの場合
→窃盗罪:10年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金

▼スキャン漏れなど代金払わず気づいても申告しない場合
→占有離脱物横領罪罪:1年以下の拘禁刑または10万円以下の罰金もしくは科料

スキャン漏れに気づいていてお金を払わなかった、うっかりしてしまったという場合でも、申告しないと罪になる可能性もあります。

自分でスキャンする場合は気をつけていただきたいですし、当然、万引きはやめていただきたいと思います。

日比キャスター:
有人レジのときよりもカメラの数が多くなっていますし、万引きは絶対にやらないようにということを、繰り返しお伝えしたいと思います。