岩手県高校総合体育大会で60年ぶりに団体戦で優勝した盛岡白百合学園高校バドミントン部。8月5日からはじまるインターハイに向けて練習を重ねるチームの強さの秘密を取材しました。

盛岡白百合学園高校ではインターハイを前に最終調整が行われていました。盛岡白百合学園高校は5月に行われた県高総体の団体戦決勝で強豪・花北青雲に3対2で競り勝ち60年ぶりの優勝を果たしました。
(キャプテン・佐々木陽菜選手)
「同じ相手に団体戦で負け続けてて、チーム内で積極的に声をかけあって、いい雰囲気で団体戦に臨めた」

そのチームに流れを呼び込んだのは…ダブルスを組むキャプテンの佐々木陽菜(ささき・ひな)選手と副キャプテンの長山実央(ながやま・みお)選手です。

ダブルス2戦とシングルス3戦の勝利数で決まる団体戦。決勝戦で2人はダブルスだけでなくシングルスも合わせて3勝を挙げ60年ぶりの優勝に貢献しました。そして2人は個人戦のダブルスでも優勝。さらにシングルスでも長山選手が1位佐々木選手が2位と上位を独占する強さをみせつけました。

(長山選手)
「陽菜(佐々木選手)はスマッシュが武器だと思うなるべ私が前に入って、陽菜にスマッシュを打たせて攻撃のパターンに(つなげる)」
(佐々木選手)
「(長山選手は)強い球だけじゃなくて、フェイント入れた球でも止めてくれる。
相手の特徴をすぐに捉えて、的確に話し合いをしてくれる」

力強いショットが持ち味の佐々木選手と頭脳プレーを得意とする長山選手。実は2人、矢巾中学校時代からダブルスを組んでいて中学2年生の時に県の中総体で優勝。3年生の時には全国中学校バドミントン大会でベスト16に入るなど全国大会でも結果を残してきました。その2人がチーム作りで意識したのが全体の底上げです。走り込みや筋力トレーニングなど徹底して基礎を強化するメニューを佐々木選手が考え練習してきました。

(佐々木選手)
「体力が必要なので、打つメニューよりも体力系のメニューを考えている。後輩からですか?めっちゃ嫌な顔されます」
さらには大学生との練習を積極的に行いレベルアップを図ってきました。
(佐々木選手)
「自分たちよりレベルが高い方たちと練習をさせてもらっているので、見て学ぶことが多かったり自分が直接わからないことなど聞くと詳しく教えてくれる」

中学校時代から一緒にプレーしてきた2人。高校生最後の大会に向けた決意を語りました。
(長山選手)
「団体戦をやる分、個人戦で疲れが出ると思うんですけど今までの練習を自信に変えて最後まで自分らしく戦えるように頑張りたい」
(佐々木選手)
「団体戦は1回戦突破、ダブルスはベスト8以上を目標に頑張る。挑戦者の気持ちで最後まであきらめず戦い抜きたい」

バドミントンのインターハイは8月5日に山口県で行われます。盛岡白百合学園は団体戦初戦で宮崎県代表の日章学園と対戦します。