2021年に山形県酒田市で中学校の女子生徒が校舎から飛び降り死亡した問題の再調査結果を受け、市と教育委員会はきょう市の「いじめ防止基本方針」の改定案を示しました。

いじめの実態把握や児童生徒を援助する体制づくりが見直されています。

この問題は、2021年2月、酒田市立第一中学校で、当時1年生の女子生徒が飛び降りて死亡したものです。

市は第三者委員会の調査結果が出たあとに遺族の意向を受け、「再調査委員会」を設置していました。

再調査委員会からは今年3月に報告書が提出され、それを受け、市と教育委員会が
市の「いじめ防止基本方針」の改定を進めてきました。

酒田市 矢口明子 市長「保護者、家庭、地域との連携やこども自らSOSを発することができるようになることも含めて再発防止策を考えてきた」

市と教育委員会によりますと、国のガイドラインや再調査報告書での指摘をもとに、今回の改定では児童生徒のいじめの実態把握の項目や学校や地域に適切な援助が行える体制をつくる項目などについて見直しを図っているということです。

酒田市教育委員会 赤坂宜紀 教育長「二度とこうした事案が起きないよう、教育委員会がリーダーシップを取り改定する酒田市いじめ防止基本方針の徹底を図り、学校とともに再発防止策を講じてまいります」

市と教育委員会では今後、改定案を市のホームページで公開するなどして市民の声を反映させた後、今月中の策定を目指したいとしています。