カムチャツカ半島付近の大地震によって宮城県内にも押し寄せた津波で、養殖施設に被害があった宮城県石巻市では、1日朝、台風9号の接近を前に、被災した施設の復旧作業が急ピッチで行われました。

宮城県石巻市の荻浜湾では、1日朝、津波被害を受けたカキ養殖施設の復旧が行われ、地元の漁師たちが、たるんでしまったロープを元に戻すなどしました。

カムチャツカ半島付近で発生した大地震による津波で、荻浜湾では、一直線にロープを張っていた養殖施設が、S字に曲がるなど施設のほとんどが被害を受けました。

台風9号の接近でさらに被害が拡大する恐れがあるため、漁師たちは急ピッチで作業を進めていました。

カキ漁師 佐藤清之さん:
「いまは津波で(海底の)いかりが動いていかだが縮まったような状態。カキとカキがぶつかってしまい、台風の大きな波が来るとお互い押し合いをして海の中に(カキが)落ちていく」

2025年のカキの生育は、これまでのところは比較的順調だったということです。漁師たちは、2か月後に出荷するカキを台風から守ろうと、懸命に復旧を進めていました。