約24億円の赤字転落も“野菜の国産化”でV字回復

出水キャスター:
V字回復している企業は他にもあります。キーワードは“ローカル”です。

まずは、おなじみの「長崎ちゃんぽん リンガーハット」です。

2009年には約24億円の赤字に転落しましたが、野菜を国産のものに切り替え、「野菜たっぷりちゃんぽん」を発売。

「安心して野菜を食べられる」とお母さんたちから人気になったことで、売り上げが約438億円、店舗数は559と、V字回復しています。

人気の商品「野菜たっぷりちゃんぽん(990円)」は、7種類・480gの野菜が入っています。
※店舗によって価格が異なります

V字回復している企業は、他にもあります。

2006年に日本に初上陸した「クリスピー・クリーム・ドーナツ」です。

2015年には64店舗ありましたが、「日本人にはドーナツが甘すぎる」ということでブームが去り、44店舗に減ってしまいました。

ですが、現在は86店舗と増えています。

V字回復の理由は「商品を日本向けにローカライズした」そうです。

チョコレートの甘さを控えたり、ドーナツを炙ってカリッとした食感が楽しめるオリジナル商品「ブリュレ グレーズド カスタード」などを開発することにより、人気が回復しているということです。

企業のローカライズの努力について、どのように見ていますか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
8月1日からアメリカの関税が下がります。

トランプ大統領が「日本はアメリカの車を買わない」と怒っていますが、アメリカの車は日本向けにローカライズしてくれないですよね。「日本企業がこれだけ頑張っている」ということをトランプ大統領に学んでほしいですね。

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〈プロフィール〉
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年