気温が高く雨が少ない状態が続いている山形県内。
鶴岡市では今月の降水量がわずか5ミリとなっていて、農業にも影響が出ています。
倉内奈津美 記者「例年この時期になると、水の張られた水田が広がっているはずですが、今年は異常事態です」

農家 芳賀耕作さん「こんなに水不足は初めて」

50年以上コメ作りを行っている芳賀耕作さんです。

鶴岡市の山間部にある芳賀さんの水田は土が大きくひび割れていました。「ササニシキ」や「ひとめぼれ」など生産している稲の根元は変色し、枯れてしまっています。

こちらの水田では沢水を利用し田んぼに水を引いています。
今年はほとんど雨が降らなかったために、田んぼに張る水が足りない状況です。

気象台によりますと、今月これまでに鶴岡で観測された雨の量は5ミリ。7月の降水量の平年値を大きく下回り、これまで最も少なかった年の47ミリよりもさらに少ない状況です。

農家 芳賀耕作さん「対策はしないといけないけど、今さら77歳になってしまっては、これからは無理かなと思う。残りの人生を考えるとね」

山間部でのコメ作りでは、沢水や湧き水を活用している場合も多くあります。気温が高く、雨の少ない状況が農作業に深刻な影響を与えています。
