■後半戦への決意
「リーグ戦、天皇杯と試合が続く。僕たちは1試合でも多く、サポーターと勝利の喜びを分かち合いたいと思っています。ぜひスタジアムに来て応援してほしい」
以前サポーターについて話を聞くと、「モンテブルーのスタンドが揺れていると、本当に後押しされていると感じる」と話していたのが印象的だった。きっと坂本だけではない。選手全員が、そしてチームスタッフですらもスタンドのサポーターの声や反応に勇気づけられているはず。
時に成績が振るわないのは厳しいプロの世界ゆえ。苦しい時に応援するからこそ、モンテは山形のチームとなっていく。
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蛇足。冒頭でも触れたスタッド・ランス戦。日本代表DFの関根と激しくぶつかり合い、オーバーラップを阻止し、時に突破してみせたプレーについて聞いてみた。
「ガツガツ行ってましたね、見ていて燃えました」
「ああ、ありがとうございます。同じ日本人には負けられないっす!」
少し照れ笑いをしながら話す坂本のその言葉には、確かな闘志が宿る。負けず嫌いなんだな、とうれしくなる。坂本亘基は後半戦もきっとサポーターを沸かせてくれるはずだ。
