(キャスター)
井村さん、これから日が暮れてまわりの状況が見えづらくなり、避難も難しくなると思います。命を守るためには、どんな注意が必要でしょうか。
(井村隆介准教授)
今のところは高い津波も観測されていなくてですね。被害の状況もないということなんですけれども、まだ注意報が出ている間はですね。やはり注意をしていただきたいなというふうに思います。
特にこれから暗くなってきますので、不安を感じる方は地域が開設している避難所に行かれた方がいいんじゃないかなというふうに思います。それが一番やっぱり心を落ち着かせる上で一番大事なことだと思う。
さらに、津波は何度も繰り返しやってきます。今も実は津波はやってきているんです。その波が高くなってるか低くなってるかということ、今も続いているんだということを意識しておいていただきたい。
そのために海岸河口付近に近づかないこと、できるだけ明るいうちに不安がないように高台の開設されている避難所に入ってほしいということ。
避難できなくてもできるだけ高いところにいれば、津波はじわっと上がってきて、じわっと引くっていうような形で、少しでも高いところにいれば家ごと流されてしまうような激しい流れっていうのはあまりないんじゃないかなというふうに思います。
特に島は、太平洋側が危ないんじゃないかって思われてる方は多いと思うのですが、名瀬で40センチあるように、回り込むというのもある。やはりその島の東側とか、南側とか関係なしに、海辺にいる人たちには、注意を続けていただきたい。
島というのは、(波が)やはり高くなりやすい。その海の深いところから島のところにかけて浅くなっているので、全体として海が動いてくるような形ですから、島のところで集中するというのもある、奄美大島とか種子島のような島では北側を回ってきた波と南側を回ってきた波がぶつかると、1メートルと1メートル(の波)はぶつかれば2メートルの波になったりする。
太平洋側だからとか、東シナ海側だからとかではなく、海辺に行ったら注意ということを心がけていただきたい。