30日朝に発生した、ロシアのカムチャツカ半島付近を震源とする地震で、高知県内には「津波注意報」が発表されていて、実際に高知県沖で津波を観測しているほか、高知県沿岸にも津波が到達しています。海の近くにいる人は海から離れ、近づかないようにしてください。

【ライブ配信】高知で津波観測、今も“到達中”か…現在の海の様子

30日朝8時25分ごろ、ロシアのカムチャツカ半島付近を震源とする地震がありました。地震の規模を示すマグニチュードは「8.8」で、北海道から近畿までの太平洋沿岸の広い範囲に「津波警報」が発表されているほか、高知県には「津波注意報」が発表されています。

高知県内で予想されている津波の高さは「最大で1m」です。30日午後0時54分には、「沖合津波観測」情報が発表され、高知県の沖合では実際に津波が観測されています。

さらに、高知県の沿岸部にも、津波が到達し観測されています。

◆土佐清水
12:45 第一波到達(押し波)
13:01 20cmの津波観測

◆高知
12:49 第一波到達(押し波)
13:16 10cmの津波観測

30日午後1時45分時点でも、津波が到達しているとみられます。海の中にいる人は、ただちに海から上がって、海岸から離れてください。海や川には入らないようにしてください。

高知県庁の防災作戦室では職員10人ほどが対応にあたっていて、高知県内の沿岸全ての市町村では、川の河口付近など沿岸部に避難指示が出されています。

◆「避難指示」が出されている自治体(30日午後0時30分時点)
沿岸部の19の市町村
高知市、室戸市、安芸市、南国市、土佐市、須崎市、宿毛市、土佐清水市、四万十市、香南市、東洋町、奈半利町、田野町、安田町、芸西村、中土佐町、四万十町、大月町、黒潮町

このほか、災害対策本部を立ち上げたり、避難所を開設したりしている自治体があります。東洋町では30日正午時点で、2か所の避難所に、保育園児を含むおよそ40人が避難しているということです。

また、高知海上保安部は、高知県内全ての5隻の巡視船を出し、航行している船舶や沿岸にいる人へ避難を呼びかけています。

【交通情報】
■県営渡船
午前10時以降の全ての便を欠航。
■沖の島航路
欠航。
■JR四国
通常運行。
■土佐くろしお鉄道
中村・宿毛線、ごめん・なはり線とも通常運行。
■空の便
通常運行。