個性的な“落書き”で「スクバデコ」
続いて、令和の女子高生の間で流行っていたのが【スクバデコ】。
スクールバッグの底一面に、“壁の落書き風”の文字やイラストを書き、バッグを背負えば見えるというもの。

「デザインとか結構人によって違って、混ぜたりすると可愛い。フードコートで友達と2時間くらいで書いた」(高2女子)
どんなものを書いているのか見せてもらうと、一番多かったのが<NANAHO 2012>のように、自分の名前や生まれ年を大きくデコる。

その周りは<我爱你><愛羅武勇><#JKブランド>など個性豊かな文言で飾られています。

「平成」をなぞっているだけかと思いきや“令和版のアップデート”バージョンも。
「インスタのアカウントも書いている。いつでもフォローしてって感じで」(高3女子)
「MBTIとかも書いてる」(高2女子)

個人の性格をアルファベット4文字で表現する性格診断テスト「MBTI」の結果を書く子までいました。
「元気だったギャル」に憧れるZ世代
しかし、なぜ20年以上前の平成ファッションが再燃しているのか?
令和世代のマーケティングを行っている長田さんはー
『SHIBUYA 109 lab. 』所長 長田麻衣さん:
「90年代後半から2000年代前半の“Y2Kファッション”が流行っていて、一番元気だったギャルを、みんなが憧れて真似している。昔のものを参考にしながら、自分のオリジナリティを足すのが楽しいのでは」
1990年代に流行った【ちびT】もZ世代のトレンドになっています。

「普通のTシャツよりは安く買えることが多い」(高1女子)
「スタイルよく見える。私お腹は細いけど下半身肉付いちゃうんで、細いところ見せていこうみたいな」(20代女性)

『Gap』では期間限定で、ちびTコーナーを展開。ロゴが入ったものや、襟口の色が異なるリンガーTシャツなどが人気とのこと。

かつての“定番”が、今ふたたび息を吹き返す時代。次は何が流行るのでしょうか。
(THE TIME,2025年7月29日放送より)