高値の理由は「鮮度」と「コスト」の問題
井上貴博キャスター:
これからサンマがおいしい時期になっていきます。
出水麻衣キャスター:
でも、サンマは高嶺の花ですね。

井上キャスター:
それでも、ほかの魚と比べて安い気がしませんか。もっと高くていいぐらい、おいしいものだと私は思います。
(高値になっているのは)日本近海の海水温が上がったことで、なかなか獲れなくなっているので、遠くへ遠くへと漁をしなければならないことが原因です。
稲ットわーく漁技研の稲田博史代表によると、例年は約2日で行ける場所でしたが、近年は約3日で行ける場所(※漁期 初期の場合)に漁をしに行っているようです。
遠くに漁をしに行くと、それだけガス代がかかります。コストを考えて遠くに行って、帰ってくると、鮮度も落ちているわけです。
それが高級魚だと、ある程度高く売れるかもしれないけれども、サンマは利益率が低く足が速い。「それならば獲るのは厳しいか…」となる漁師さんの気持ちもわかります。
しかし、これが続くと、どんどんサンマが少なくなり、食べられなくなるかもしれません。