「平和って買えない」

護国神社では宮司の栂野守雄さんが幼少期になっても街のあちこちに残っていた大空襲の爪痕について語り平和の尊さを訴えました。
護国神社 栂野守雄宮司
「昭和26年に市内電車、新富山から市電に乗って大和のほうまで行ったが、そんな焼夷弾が斜めに突き刺さっていた。平和というのはお金や物で買えないものであるということをまず知ってほしい。平和というのは買えない」
護国神社には実際に富山市に落とされた焼い弾の実物や県出身の特攻隊員の遺書などが展示されている「遺芳館」があります。
「輪音」共同代表 薬師子龍さん
「自分たちと同じ高校生と同じ変わらない年代で亡くなった方の資料もありますので見ていただけたら」

神社には県出身の特攻隊員の写真や遺書、遺品など1000点以上が保管されています。
参加した高校生
「日本がどれだけ何十年か平和のために努力して成し遂げてきたこととか沢山初めて知ることも多かったので、すごい良い経験になった」
「富山市に住んでいるが、それでも大空襲について知らないことがたくさんあったので学べてよかった」
ツアーの最後には松川沿いにある常夜燈を見学しました。
「輪音」共同代表 西田七虹さん
「色がちょっと黒くなっているところがある。きっとこれ多分少し焦げた跡だと思うんです」
常夜灯は焼夷弾によって一部が欠けたり、黒ずんだりしていて戦争の痕跡を今に伝えています。

高校生ボランティア団体「輪音」代表 薬師子龍さん
「すごくいいプログラムだったと声をかけていただいて、企画した側からすごくやってよかったなという思いになった。今日の活動をきっかけに戦争や平和について若い世代だけじゃなく、全世代が考えるそういうきっかけを提供できてたらうれしい」