運行トラブルが相次ぐ熊本市電(路面電車)では、運転士の大半が非正規の「会計年度任用職員」で、待遇の低さなどを理由に退職する人が少なくありません。

そのため、熊本市の大西市長は2026年4月からの正職員化を検討しています。

これについて熊本市は今日(29日)に「正職員は最長で5年の任期付き」とする考えを示しました。

熊本市によりますと、もし任期を定めなければ、交通局が将来、上下分離化した時に職員はいったん辞職する必要があるためとしています。
しかし委員からは…
熊本市議会 地域公共交通特別委員会 山内勝志市議「実際に身を投じる運転士の側からすると、この試験を受けて5年後はじゃあどうなるんだというのが非常に曖昧だったら不誠実」
任期終了後に確実に採用されるのか、不安の声が上がりました。
「任期付き」は「一般的な職員」と どう違う?

熊本市の説明では、どちらも「正職員」で、休暇や福利厚生は変わらないとしています。ただ、任期の定めがなければ、定年まで身分が保障されますが、任期付きには当然、任期後も働ける約束はありません。