政府は29日、物価問題に関する関係閣僚会議を開き、JR東日本の運賃改定案を了承しました。来年3月から在来線の初乗り運賃などが値上げされます。

JR東日本が去年12月、国に申請した運賃の改定案では、山手線など在来線の初乗り運賃を10円値上げするなどとし、普通運賃の値上げ率は7.8%となる見込みです。

林官房長官
「運賃改定に当たりましては、運輸審議会への諮問や消費者庁との協議などを通じて、当該運賃改定の妥当性や利用者に与える影響などをしっかりと確認しておりまして、今後も適切に対応してまいりたいと考えております」

政府は29日、関係閣僚会議で物価高騰による経費の増加や人材の確保・定着に向けた待遇改善の必要があるとして、運賃の改定案を了承しました。

林官房長官はJR東日本に対し、▼運賃の改定が鉄道ネットワークの維持に必要であることなどを利用者に丁寧に情報提供することや、▼収入の増加を踏まえた設備投資などを着実に進め、取り組み状況を政府や利用者に報告・周知することを求めることも決定したと明らかにしました。